島人ぬ宝『サンゴと共に』

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平安座島で生まれ育った幼少期、海中道路もなく車が島を走ることは

無かった。学校が終わると家にカバンを放り投げ、島の裏側のビーチ

まで山を越えて遊びに行ったものである。

目的は釣り。山で切ってきた3mほどの竹竿に同じく3mほどの釣り糸

を付ける。

餌はアダンの下にいるアーマン(ヤドカリ)その殻を割り身だけを籠に

入れて砂浜から海へ。腰の所まで海水に浸かる。

釣り糸を海に投げるとすぐにミーバイやベラの仲間が入れ食い状態で

ほんの20分もすれば腰につけた釣り籠は魚で一杯になった。

その頃は、島の周りはサンゴも多く、砂浜から海に入るまで枝サンゴ

が密集し、サンゴを踏みつぶさなければ海へ入ることが出来なかった。

記憶がよみがえる。

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       20日 琉球新報 『論壇』 の記事

1972年、米軍の植民地から本土へ復帰して今年で45年。復帰後沖

縄の至る所で開発行為によって海の環境は皮肉にも悪化してしまった。

大雨が降るたび赤土が流失し、沿岸の海域が真っ赤に染まる。

生活排水による環境汚染、オニヒトデの異状発生によるサンゴの食害、

海水温上昇によるサンゴの白化現象、過剰な埋め立て開発など、復帰

前まで経験したことのない環境変化。

海は今、深刻な状況に陥っている。

サンゴは『海の中の森』であり多種多様な生物が共存共栄する場所だ。

沿岸部のサンゴ礁が年々減少し海藻、藻場までも減少している。

サンゴ礁に生きる魚が少なくなると食物連鎖で海の生態系に影響を及

ぼしアカジン、マクブ、タマンまで捕れなくなった。

今、沖縄は沿岸部の開発行為によって沿岸漁業が出来ない状況に追

い込まれている。

沿岸漁業で生計を立てる漁師にとっては死活問題だ!。

イノー(礁池)は全国で消費されるモズクの生産地でもあり、沖縄の食

卓を育んできた。

四季を通してダイビング等マリンスポーツを楽しむ人達で賑わう。韓国、

中国台湾、シンガポールからも東アジアのマリンリゾートとして年々観

光客が増加。南国沖縄を満喫している。

海は公有水面であり、国民の財産でもある。 漁業者は漁業県を理由

に権利を主張するが海で生計を立てるマリン事業者もそこで生活する

住民も入会権を主張すべきではないか。

海は漁業者だけの物ではない。マリン関連事業者、県民も今こそ島人

の宝物であるサンゴのちゅら海について考えるべきではないだろうか?


『ちゅら海を守り、活かす海人の会』は今月26日(日)15:00~から『サ

ンゴと共に』をテーマにシンポジウムを沖縄県水産会館で開催します。

多くのご来場お待ちしております。

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